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正解のない未来に、総合知で挑む。
~帝塚山学院泉ヶ丘中学校 飯田校長・井元副校長を迎えて~

立志館ゼミナール中学入試部館長の京谷賢一が、大阪屈指の人気進学校、帝塚山学院泉ヶ丘中学校の学校長飯田哲郎先生、副校長井元成浩先生と対談し、帝塚山学院泉ヶ丘中学校の特色や中学受験をする意義などについて伺いました。



失敗や挫折からも立ち上がれる子どもを育みたい。

京谷:御校は、中学受験を志すお子さまや保護者の方の中でもとりわけ人気がありますね。

飯田校長:おかげさまで、たくさんの方にわが校を選んでいただいています。私も今年度から校長に就任し、前校長の考えを踏襲しつつ、新しい改革にも取り組んでいきたいと考えています。

京谷:2024年度の大学入試でも御校は大躍進されていたように思うのですが、何か取り組みを改革されたのですか?

飯田校長:カリキュラムを変更したり授業時間数を増やしてとりわけ勉強漬けにしたというわけではないのです。ただ、泉ヶ丘校では、一人ひとりの生徒に合った進路指導を精緻に行うということを徹底していまして、その結果が出てきているのだと思います。

京谷:なるほど、精緻な進路指導が結果に繋がっているわけですね。

飯田校長:はい。ともすれば、合格実績の人数ばかりを追いかけて紋切り型の進路指導になりがちではないですか?本校ではそれがないのです。その生徒が将来に何をしたいのか、その生徒にはどのような方向性が合っているだろうか、ということを一緒に考えながら学校選びをしていきます。その結果が合格数に繋がっているのだと思います。

井元副校長:本校で大切にしているのはそこですね。だからこそ、卒業しても、生徒がよく本校に訪れてくれるんだと思います。

飯田校長:大学生の間だけでなく、大人になってからも、クラブ指導に来てくれたり。大阪大学の教授をしている卒業生に本校で講演をしてもらうことも考えています。やはり、実際に通っていた先輩の言葉というのは、生徒たちの頭に入っていきやすいようです。

京谷:立志館ゼミナールもよく卒業生が遊びにきてくれますが、子どもたちは同じ環境を経験した先輩だからこそ共感が強いようですね。

井元副校長:そうですね。職業探究などで、いろんな職種に就いている卒業生から体験談を聞くことができるのも本校の魅力です。もちろん成功したこともですが、上手くいかなかった経験、失敗や挫折などについても卒業生は語ってくれます。社会に出たらいつでも順風満帆なわけではない、でもそこから這い上がって、どう成功までつなげていくか、そういう力を育むことを本校では大切にしたいと思っています。



出すぎた杭は打たれない、個性を大切に伸ばしてあげたい

京谷:御校は、中学受験をして入学される方も、高校受験をして入学される方もとても多いですが、中学受験をする良さ、中学受験が向いている生徒像などはありますか?

飯田校長:やはり中学受験で入学してくる生徒は個性のある子が多いです。何か一つの力が突出していたり、何か一つのことに夢中になったり。中学受験で入ってこられると、個性を大切に育てやすいと思います。そういうお子さまは中学入試に向いているかもしれませんね。「出る杭は打たれる」という言葉がありますが、「出すぎた杭は打たれない」じゃないですか。アンバランスでも突出した一つの個性や熱中したいもの、そこを伸ばしてあげることができます。君はここがすごい、あなたはここがすごいって。一人ひとりに個性がありますから、そこを見つけて伸ばしてあげたいですね。

私も長年教師をやっていて思いますが、何に対しても楽しめる子は強いです。伸びていきます。この間、ある卒業生に会ったんですけど、その卒業生は女性パイロットになったんです。パイロットへの道は容易なものではないですし、大変な思いをして資格を取っても、就職活動で上手くいくのは一握り。でも、その卒業生はそういう状況でもいつも楽しんでいました。苦しい状況でもいつでも楽しんでチャレンジできる。そういう子どもが伸びると思いますし、そういう子どもを育てたいと本校では考えています。

井元副校長:あとは、6年一貫コースだから学べることもたくさんあります。留学や理科実験などもそうですが、本校では、長年「群読」に取り組んでいます。生徒たちがみなで練習して、大きな舞台で大きい声で文章を読むんです。初めはそういうことが恥ずかしいと思っている生徒もいます。合唱コンクールでもそうですね。舞台に立って発表するというのが恥ずかしい年頃じゃないですか。でも、みんなで取り組んでいるうちに、恥ずかしいという意識もなくなっていく。自分から率先して大きい声を出すようになって。保護者の方が「うちの子がこんなに立派にステージで発表をするなんて」と涙を流されることも少なくありません。

京谷:家では見せたことのない頑張りを見て成長にびっくりされるんですね。感動ものでしょうね。最近では、私立高校の授業料無償化の影響もあり、中学受験の魅力について考える保護者の方も多く、中学受験の需要も少なからず増えていきそうですね。立志館ゼミナールでも、習い事と両立しながら受験したい、小6から受験を目指したい、という子どもたちをサポートする「フロンティアコース」「ライトコース」なども新設して受験の多様化にも対応しています。



どんどん変わりゆく正解のない未来を生き抜くための総合知。

京谷:御校では、「群読」以外にも、課題解決型学習(PBL)など、探究や調べ学習とそのプレゼンテーションにも力を入れられているそうですね。

井元副校長:そうなんです。やっぱり総合知ですよ、京谷先生。これまでの教育というのは、覚えたことや理解したことをどれだけ正確に再現できるか、そのための学力を求めるような傾向が強かったように思います。でも、今は人工知能も発達して、そういうことは全部AIがやってくれる時代ではないですか。今の子どもたちに必要なのは、ミスを少なく正確に真面目に継続できるという力ではないんです。

飯田校長:新しい技術がどんどん生み出されて、正解がない未来の社会の中で生き抜いていく力。自分で考えて解決する力が必要なんです。そこで、本校では、生徒たちで考えて課題を解決していくPBLという探究学習を始めたんです。

京谷:なるほど。われわれが社会人になって必要なのは、「課題を見つけて解決してそれを発表する力」かもしれませんね。その練習を中学のときから始めていけるわけですね。

飯田校長:はい。しかも、PBLの良いところは、チームで取り組むということなんです。子どもたちにはそれぞれ得意・不得意があって、この子は人前で発表するのが得意、この子はコツコツ調べるのが得意、と個性も違うんです。そういう子どもたちが協力し合って、自分にないところを埋め合って課題を解決していくわけです。

井元副校長:子どもたちの考えることは本当におもしろいですよ。そして、楽しみながら課題解決力を身に付けていく。まさに社会の縮図を体験していくわけですからね。成長していく姿を見て私たちもうれしいです。



子どもたちの主体性や自主性を引き出すさまざまな仕掛け。

京谷:最終的には、自分で考えて何でも解決できるようにならないといけない。自主性と問題解決能力が大切ですよね。

飯田校長:はい。まさにそう思います。本校では、特に高3生には休日に食堂を自習室として開放しているんですが、朝から夕方までいつもたくさんの生徒が勉強しにきています。もちろん教員が来なさいと義務を課しているわけではなく自主的に勉強しにくるんですよ。

京谷:自主的にですか。すばらしいですね。

飯田校長:はい。そして、職員室前の廊下にはホワイトボードを設置しているんですが、生徒たちがそのボードを使って、一緒に考えたり、ボードに書いて説明したり教え合ったり。それも、そういう風に使いなさい、と教えるわけではなく、自分たちで考えて始めるんです。

京谷:御校では、「フォーサイト手帳」という手帳を生徒一人ひとりが活用しているそうでうね。

飯田校長:はい。それも自主性育成の一環です。どうしても子どもたちは、与えられたことをこなすことでいっぱいになってしまいがちです。でも、自分で考えて計画できる人になってほしい。フォーサイト手帳には、目標と、その目標に向けてどういう計画で結果につなげるかを書けるようになっています。大人になったらよく聞く「PDCA」ですね。「Plan(計画)」を立てて、「Do(実行)」して、「Check(検証)」して、「Action(改善)」していく。これを中学生のうちから習慣化しておくことが大切です。

京谷:生徒たちは、上手く活用できますか?

飯田校長:最初はどう書けばいいか迷います。でも、そこは教員がチェックして、アドバイスしていきますので、最終的には、自主的に習慣的に計画できるようになっていきます。勉強だけでなく課題発表やイベントなどについても、いつまでに何をすればいいのか、役立っているようですね。



チャレンジで得られるもの、プロセスを大切にすること

京谷:なるほど。御校を希望する生徒がなぜ多いのかがよくわかりました。これからの社会を生き抜く力。わたしたち立志館ゼミナールも、大阪の総合学習塾として、地域に貢献できるよう努めていきたいと思います。最後に、これから受験を志す子どもたちに何かメッセージはございますでしょうか。

井元副校長:そうですね。小学生のうちに受験を経験するというのは、たしかに大きなチャレンジだと思います。みなが遊んでいる中で、自分は机に向かう。そういうことに打ち勝っていくのもひとつのチャレンジだと思います。

飯田校長:はい。そして、そのチャレンジの中で、いろいろなことを学んでいきます。自分一人で勉強しているようで、自分一人では何もできないことも知ります。親や周りの人へももちろん、当たり前ではない環境へ感謝の想いを抱くようになります。受験にはもちろん結果が付いてきますが、それがすべてではなく、そのプロセスを大切にしてほしいし、それを楽しめる人になってほしいと思っています。

京谷:受験を目指すお子さま、保護者の方へとても心強いエールになったと思います。本日はお忙しい中お時間をいただきましてありがとうございました。

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