立志館ゼミナールは、大阪府堺市に拠点をおく学習塾です。
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故きを温めながら
進化しつづける教育
~清風南海中学校
平岡正校長先生を迎えて~

立志館ゼミナール館長の中村俊一と立志館ゼミナール中学入試部館長の京谷賢一が、大阪屈指の人気進学校、清風南海中学校の平岡正校長先生と鼎談し、清風南海中学校の特色や中学受験をする意義などについて伺いました。

佳い人間を育む、
そういう教育を目指していきたい。

中村:御校は、中学受験を志すお子さんや保護者の方の中でもとりわけ人気がありますが、御校が求めている生徒像というのはどのような生徒さんなのですか?

平岡校長:そうですね、さまざまなことに好奇心を持ってくれる子どもを求めています。われわれは、世の中で活躍する、世の中のために尽くせる人間を育てたいという考えなんです。 だからこそ、学力だけではなくて、むしろ、佳い人間を育みたいという想いが一番なんですよ。 一つのことではなく幅広いことに好奇心を持ってチャレンジして、そして、それに向かって努力する。それが結果として、大学入試にもつながっていけばと考えています。

京谷:そうですよね、勉強だけでなく人間力の育成も大切にしたいですよね。立志館では、ゆっくりめのスピードで授業やカリキュラムを組み、授業の中でもいろいろなことに興味を持ってもらえるような話をしたり、工夫をしたりしています。

平岡校長:せかせかとさせたり、つめこんだりするのはよくないということですね。

京谷:はい。子どもたちはまだ小学生です。あまりにも大きな負担を与えすぎると、一時的に走り抜けられたとしても、合格した後の人生はまだまだ長いですし、中学入試だけで燃え尽きさせてはいけないなと思っているのです。 だからこそ、土台の部分を固めてあげることに力を入れています。土台のしっかりした子どもたちというのは、6年生の夏を過ぎた後も伸びていきます。実際、秋のプレテストで目標にまだ届いていなくても、そこから60日でぐんぐん伸びていって、合格点をクリアしていくんです。

平岡校長:可能性のある子ども一人ひとりをじっくり育てたいという点では、われわれと共通していますね。

京谷:はい。じっくり力をつけて、中学に入った後も継続して努力でき、成長していけるように育てていきたいと考えています。一人ひとりペースも違うので、そういうところにも目を配りながらサポートしていきたいですね。

伸びる生徒の共通点は、
「高い目的意識」がある子ども。

中村:ところで、平岡校長はこれまでたくさんのお子さんを見ていらっしゃいますが、伸びる生徒に共通点はありますか?

平岡校長:そうですね、ある程度キャパシティに余裕を持っているということは大切でしょうね。あとは目的意識ですかね。

京谷:目的意識ですか?

平岡校長:はい。なんとなくやるのではなく、目的意識を持って取り組めるかどうかということですね。

京谷:なるほど、よくわかります。「なぜこれをするべきかなのか」ということを理解している子どもは、伸びが速いと言いますね。

中村: まさにその通りで、「与えられたことをただこなすだけの人」と「なんのためにそれをするのかを自分で考えて自主的に取り組む人」の成果は雲泥の差だと、私も経験上思います。

平岡校長:そうですね、やっぱり人間というのは目的意識や志を持って取り組み、しかも、それが高いほど成長すると思います。

中村:例えば、小さな山に登るくらいなら準備もいらないし、努力もしません。でもエベレストに登ろうとすると、そのためには体力もつけないといけないですし、最適ルートも探さないといけない。言語を身に付けないといけないし、スポンサーも探さないといけない。ありとあらゆる準備が必要で、その時にいろんな経験ができて、成長することができる。 また、ただ単に医学部に行きたい、ではなくて、私は医者になってこういう病気の治療に取り組みたいと思う、そういう目的意識が人を成長させるんでしょうね。

平岡校長:はい。そして、その目標に向かって真剣に取り組む中で、壁にぶち当たったり、乗り越える手段を発見したり、助けてくれる周りの人への感謝を知ったり、そういうことに気づくことが大切ですよね。中学受験を通して学ぶことはとても大きいと私は思います。

京谷:先日中学入試が終わりましたが、立志館の卒業生たちの中には、まだまだ勉強していたいということで、今でも校舎に来て、自習をする子がいるんですよね。合格が目標ではなく、その先まで見ている子どもたちが育っていることを思うと、たくましく思いますし、うれしいですね。 そして、後輩達にお兄ちゃんお姉ちゃんの背中を見せてくれるだけでなく、声をかけたりもしてくれるので、後輩達も刺激を受けています。そういう第二の家族のような雰囲気が立志館にはあるんです。

中村:われわれもこの地域に根ざしてやっている限りは、地元の皆様に「通わせて良かったな」と思われる塾を目指していきたいです。

平岡校長:すばらしいですね。

勉強以外の面も
培っていくことができる
情操教育。

中村:ところで、御校の校風や大切にしている理念などを教えていただけますか?

平岡校長:はい。清風南海は仏教学校だというイメージで見られがちなのですが、それは創立者が高野山の僧侶だというだけで、どちらかと言うと情操教育を大切にしたいと考えているんです。 約束事やルールを守ることの大切さをしっかり伝えて、世の中から安心、信頼されるような人間に育てていくということがわれわれの教育方針なんですが、そういう部分に情操教育は大きく関わっていると思います。

京谷:実は私もかつて私立中学に通っていまして、情操教育を受けてきました。子どものときは深い意味まで理解していなかったんですが、社会に出たときに、挨拶だとか感謝だとか、そういう人間の根本的なことは、学生時代に培ってきたんだなと、勉強以外の面でも育てていただいたなと感じるようになりました。世の中で生きていく土台みたいなものですよね。

中村:こういう混沌とした時代の中で、どのように生きていくべきかということは、意外と教わらないもので、昨今はそういう土台をきっちり指導してくれる中学校を保護者の方も選ぶようになっているように思います。

平岡校長:そうですね、本校の生徒たちが、魅力あふれる人間になって社会に出てほしいと願います。

異国の文化や価値観の違いを
肌で感じることの重要性。

中村:平岡校長は「多様化の時代の生き方」についてよく言及されていますが、英語やグローバル教育についてはどのように考えていらっしゃいますか?

平岡校長:そうですね、グローバルの時代の中で、若いうちにできるだけ海外というものを経験させてあげたいというのはありますね。今はご時世的にそんなに海外へというわけにはいかないですけれども。実は明日からまたアメリカの姉妹学校から生徒が本校にやってくるんです。

京谷:やはり、実際海外に行ったり、海外の生徒と触れ合ったりすることで子どもたちは変わりますか?

平岡校長:そうですね、特にコミュニケーションという意味では大きく変わりますね。グローバル的な経験を持ったという自信にもなるでしょうし、いろんな文化の人と触れ合うことによって各国の文化の背景を知ることもできます。そういう価値観の違いというのは、われわれが教えるより自分で体験することが大切。そして、また新たに外国への好奇心が生まれていくんです。 そういえば、立志館さんでも、いち早く英語教育に力を入れられていますよね?

中村:そうなんです、これからの時代は英語力が強くないと。実は、立志館の英語専門スクール「TFA」が開発しているAI実用英語アプリの「TiiFa」は、自分だけの単語帳を作る機能や、リスニングとスピーキングを鍛錬する機能まで搭載しているので、英検の取得はもちろん、英語の4技能もしっかり高められるものが提供できます。立志館の生徒は、このアプリも使いながら、英語力をつけていて、このようなツールからも英語に関心を持ったり、海外への好奇心を抱いたりするきっかけになればいいなと考えています。

平岡校長:いいですね。本校もグローバル探究ゼミや国際シンポジウムなど、さまざまな形で子どもたちの関心を生む仕掛けを作っています。

故きを温めながら
進化しつづけていく、
教育のイノベーション。

中村:さて、この数年コロナ禍の中で、教育におけるイノベーションもいろいろあったと思うのですが、何か変化はありましたか?

平岡校長:そうですね、いち早くリモートの授業を導入していきました。しかし、結局いろいろやってみてわかったことは、直接生徒たちとやり取りして学ぶ場に勝るものはないということです。生徒と対面することの大切さを痛感した近年でしたね。

京谷:われわれも塾の授業がオールリモートになって、子どもたちと画面上でしか会えないことが続いたときは寂しかったですね。自粛が解除されて対面で授業ができた日は、生徒と直接やりとりをできるということに、なんだかウルっときたのを覚えています。

平岡校長:はい。その一方で、京都大学の先生や遠方の大学の教授の講演なども、リモートで簡単に企画できるようになりましたし、ICTを使った海外の生徒たちとのパネルディスカッションの開催など、生徒たちに提供できる教育の幅は間違いなく広がったと思います。 対面授業の喜びの話、素敵ですね。そういう想いで取り組まれているからでしょうか?立志館さんの合格実績もよかったようですね。

京谷:ありがとうございます。これまでの三国丘校・栂校に加え、和泉中央校も開校して、それぞれの地域で高い志を持った子どもたちが頑張ってくれたというのが大きいですね。

中村:今日お話を伺っていて、子どもたちを想う気持ちというのは、清風南海さんもわれわれも同じなのだなと感じました。学校と学習塾とで、いろんな角度から子どもたちをサポートできるように協力していくことができたらいいですね。本当にいろいろ勉強になりました。

本日はどうもありがとうございました。

2023年1月吉日

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